理科を2科目使用する受験生にとって、欠かせない科目なのが「化学」
理系の分野の中でも広範囲にわたる内容であり、多くの受験生にとって苦手意識がある科目の一つです。
しかし、化学は単なる知識の詰め込みではなく、法則性や仕組みを「定性的に」理解することが重要であり、そのためには正しい勉強法が必要です。
そこで本記事では、理系の視点から化学の勉強法を解説します。
化学を勉強するメリット
①世界の解像度があがる
身の回りの現象を理屈立てて理解することができるようになる
物質の性質の変化を分子スケールで考える学問
②化学を学ぶと実利がある
数理モデリングによる考え方が身につく
物事の本質が何かを見極める、抽出する思考
化学は原子・分子のスケールの学問
化学を勉強するポイント
ずばり化学量論、現象把握、計算力の3つです
①化学量論
計算の意味を正しく理解するために、必ず理解しておく必要があります。
②現象把握
化学反応などの現象は物理で扱う現象モデルより複雑なため、高校生が定量評価できるレベルを超えています。
勉強中に抱いた疑問は自分の中に温めておいて、定性的な理解を心がけましょう
なんでも、厳密にやればいいって訳じゃないよ
(過去の自分への戒め)
③計算力
数値計算が多いのが化学の特徴です。有効数字の扱いに留意して、桁数の多い筆算なども正確に処理することが必要です。日頃から電卓を使わず、手計算することを心がけましょう。
東大化学の実践的なテクニックとしては解く前に問題を全てチェックすることが重要です。計算問題は後回しにして、理由説明、穴埋め、反応式などで点を確保した上で計算に臨みましょう。
有効数字の桁数が多くなると、しんどい
化学のオススメ参考書
精講シリーズ
- 入門問題精講【易】
- 基礎問題精講【普通】
- 標準問題精講【普通〜難】
いずれも東進の鎌田先生と橋爪先生の共著。
問題数は少なめですが、解説がとても良いです。
やり込み必須の参考書だと思います!
化学の新研究
新研究は辞書としてとりあえず持っておくのがオススメ
東大特進化学
鎌田真彰先生が担当する東大特進の講座のテキスト。
東大化学の解法パターンを網羅していて、演習量も確保できるのでオススメです。
僕にとっての化学のバイブル
鉄緑会 東大化学過去問
鉄緑会の過去問題集シリーズの一つ。
市販の過去問題集使うなら、これがオススメ!
ビギナーズ有機化学
有機化学の理解をもっと深めたいという意欲ある方にオススメ。
求核置換反応、求電子攻撃…
化学の勉強法に関するよくある質問
- 反応機構はどこまで理解すれば良い?
-
自分の「なぜ?」という疑問が問題を解ける程度に折り合いをつけるべきです。
- アイキャッチの美女は誰?
-
フリー画像で拾って来たので僕にもわかりません。
アオミネ