コロナパンデミックからはや2年。
マスクの着用習慣が社会の不文律となった。
マスク社会では、俗に言う「顔面偏差値」はかなり上がった.
道行く女性は全て美女、おじさんの清潔感も3割増。
目元を整えれば誰でも雰囲気イケメン、雰囲気美女になれる世界線だ。
僕も素顔を晒すよりは幾分かマシな顔で人に会えるようになって、少し得をした気分。
しかし、困ったこともある。
マスクを付けた状態でしか接したことない人の前でマスクを外すとき。
いつしか人前で下着を取るかのような恥じらいを覚えるようになってしまった。
マスクをとったら「誰?」となる現象もしばしばみられるようになった。
なまじ目元が整っていると、美形寄りに補正が掛かってしまっているのが原因だ。
マスクを付けるようになってから知り合った人と、マスクを外して仲良くするイメージはまだできないでいる。
マスクをつけていることがマイノリティとなる時代はやがてまた訪れるだろう。
後世ではコロナパンデミックはどのように伝えられていくのだろうか。
きっと教科書ではスペイン風邪と同列に並べられて、「次は2100年頃ですかね」などど適当なことを教えているに違いない。