最近、泣いたり笑ったりする機会がない。
滅多なことでは驚かないし、心を揺さぶられることも少ない。
何をしていても、気付いたら全然ワクワクしていない自分がいる。
そう、つまらないのだ。
何をしていても無気力というか、身が入らないというか。
時期的に5月病というこの季節特有の流行病かもしれない。というか、僕もそうであってほしい。
でも、この無気力は今に始まった話ではないのだ。周期的な間隔で訪れるこの倦怠期は緩やかに進捗を蝕んでいく。
精神は至って健全なのだが、状況は好転することなく、じわりじわりと悪化の一途を辿る。
日常生活に刺激が足りない。
映画を見に行ったり、おいしいご飯を食べに行ったりして、なんとか今日も生き延びている。そんな感覚。
電車の揺れに身を任せ、壁に体を叩きつけられてふと我に帰る日々。
やることを増やしすぎて、手数が全く足りないことへの焦りも感じてる。
一つ一つがおざなりになると、だんだん全てがどうでもよくなってくる。
全てがどうでもよくなると、目の前の短期的な目標にぽっかり穴が開いてしまう。
そこからは、遠く彼方に長期的な目標、夢と呼ぶべきものが頼りなさげに浮かんでいるのが見える。
それは生きる意味を見出すには、あまりに遠い距離だ。